ワイナリーについて古く17世紀から「ラ・グランジュ」(自立した小集落の意)の名で、ワイン地図に記されています。当時はボルドー屈指の規模で1855年に3級へ格付。しかし名声は続かず、世界恐慌や続く戦争で経済的な影響を受け低迷。そこへ1983年、日本サントリーの買収により素晴らしい復活を果たします。マルセル・デュカス氏の指揮下で20年に及ぶ大改修。現在はマチュー・ボルド氏と椎名敬一氏が意志を継ぎ、さらなる飛躍が目指されています。
メルロー: 16%
メルローは熟して豊かであり、カベルネ・ソーヴィニヨンの新鮮さと密度と対照的です。
カベルネ・ソーヴィニヨン: 84%
グラン・ヴァンを作る際に求められるすべての特性を備えています。
この2つの対照的でありながら補完的な要素が、ワインに緊張感を生み出しています。
アロマと風味:
香り: 新鮮な果実のノートが支配的で、カシス、モレロチェリー、リコリスの香りが感じられます。
プレスワイン: グラン・ヴァンを作るために不可欠であり、ワインに第三の次元を与え、時を超えて容易に持続させます。
品質と選別:
厳格な選別により、シャトー・ラグランジュの生産量は全体の42%にとどまりましたが、これにより非の打ち所のない品質を保証することができました。
ヴィンテージの評価:
この壮大な2023年ヴィンテージの課題は、例外的な2022年と並んで存在することですが、私たちにとっては多くの理由で注目すべきヴィンテージであり、40年間にわたる日本のオーナーによる恩恵を最良の形で祝うものです。
ボルドー2023年についてブドウの収穫量は多く、ワインの味わいにおいてはバランスに優れた2023年は、2022年よりもフレッシュさをたのしむことができます。
メルローはベト病の影響を受けたところも多く選果が重要になりましたが、カベルネにとっては良年であったため、ブレンド比率はカベルネがやや高くなった傾向にあります。
2023年は病害や天候の移り変わりに上手く対応できたかどうかが出来上がりを左右した、「Vigneron(栽培家、生産者など醸造に携わる人々)の年」といえます。世紀のグレートヴィンテージとも称された2022年と比較すると、シャトーによって出来に差があり飲み心地はやさしい傾向にありますが、困難な状況を乗り越えたトップシャトーのワインは非常に良いものになるでしょう。
価格高騰が目立った2022年に比べて、収穫量が優れたことも影響し、2023年は手に取っていただきやすいヴィンテージとなりました。
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